雨宮 処凛 /
太田出版 (2007-03-13) /
1,365円 / ISBN:9784778310479

若い人の正社員としての就職の厳しい道のりを、この本で知った思いです。
フリーターという働き方を好きでしているわけではない人が多くいる現状を憂います。
実態状況を雨宮さん本人のケースをはじめ、厳しい状況にある本人自身や家族から個別・具体的に多くのケースを描いて積み上げていることが、この本に迫力を与えています。
昨年の『蟹工船』の復活ブームも、最近の湯浅誠さんの『反貧困』や東海林さんの『貧困の現場』、安部彩さんの『こどもの貧困』も、この10年間実態があるから出てきているのだと時代状況がつながりました。
『格差』を超えて、多くの人に『貧困』社会になりかねないのですね。
若い人の貧困は、解決の道筋をみつけないと、少し長い目で見ると、現在、格差や貧困から逃げ切れたと思っている人がしっぺ返しを受けかねないと思いました。
食べるのにかつかつな人が「国民年金」のお金をおさめることはできないだろうし、そのような人が多くなれば、そうでなくても制度崩壊が言われる年金は、ますます財源不足になるだろう。子ども産む余裕のある人が少なくなれば、ますます少子化が進むだろう。
そして国に財源がなくなれば、国がとれる対策は、きっと「インフレ」を起こして、払う額は予定どおりでも、実質の購買価値を切り下げることではないかと思う。
問題をみつめることが必要なんだとおもった。どこから、手をつけるのがよいのだろう。短期では、セーフティネットの充実なんだろうけど、中期以上の視点では、教育費の問題(高等教育の低額化や渡し切りの奨学金の充実)かなとおもったりした。
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